おかえりなさい赤ちゃん


このページへ訪れてくださったあなたへ
もしかすると、あなたは今、深い悲しみの中におられるのかもしれません。
あるいは、長い年月を経て、ようやく少しだけ、
その悲しみに向き合おうと思われたのかもしれません。
大切な赤ちゃんをお空に見送った経験は、
どれほど言葉を尽くしても語りきれないものだと思います。
その命がたとえどんなに短くても、あなたの中で芽生えた“いのち”は確かにここに存在し、
愛されていました。
このページは、そんなあなたの中にある「もう一度、ちゃんと赤ちゃんに出会いたい」
「私のもとに来てくれてありがとう」と、心の奥で願っている声にそっと耳を澄ます場所です。
どうか安心して、このページに訪れてくださったご自身の想いを大切にしてください。
あなたの愛も、赤ちゃんのいのちも、今ここにあたたかく迎え入れられることを願って——。

プログラム名の意味と想い
このプログラムの名前には、ひとつの祈りが込められています。
それは、「もう一度、あなたを迎えたい」という想い。
ほんの一瞬であっても、私のもとに来てくれたことを、ちゃんと受けとめたいという願いです。
「さようなら」ではなく、「お帰りなさい」。
それは、赤ちゃんがどこか遠い場所へ旅立ってしまった存在ではなく、
今この瞬間も、あなたのこころの中に生きている存在として、迎え直すということ。
この言葉には、「あなたは大切な家族です」「あなたは忘れられていません」
そんなあたたかい呼びかけが込められています。
流産、死産、中絶——
どのようなかたちであっても、赤ちゃんがあなたのもとに来てくれたという“いのちの奇跡”は、
けしてなかったことにはできない、かけがえのない体験です。
このプログラムでは、赤ちゃんを「帰る場所」に迎えるという視点で、
その存在とつながり直す時間を大切にしています。
赤ちゃんも、あなたの深い愛も、ちゃんとここにあっていい。
そのことを、あなたがご自身の言葉で感じられるよう、そっと寄り添わせていただきます。

どんな方に向けたプログラムか
このプログラムは、赤ちゃんをお空へ見送ったすべての方のためのものです。
妊娠が分かったばかりの頃に別れを経験された方も、
お腹の中で、あるいはお産のあとに赤ちゃんとお別れされた方も、
あるいはご事情の中で、やむを得ず命の選択をされた方も——。
どんな経緯であったとしても、
あなたの中に赤ちゃんとの“つながり”を感じていたこと、
その存在を「いのち」として大切に想っていたことに、境界線はありません。
こんな思いを抱えている方に寄り添いたいと願っています
- 赤ちゃんに「ありがとう」と伝えたい
- 本当はもっとちゃんと、命を迎えたかった
- 悲しみや後悔を、誰にも話せず抱えている
- 自分を責めてしまっている
- あの子の存在を、ちゃんと確かめたかった
- 命の重みを、優しさで包みなおしたい
あなたの想いに“正しさ”や“こうあるべき”は必要ありません。
ただそのまま、赤ちゃんへのまなざしとともに、ここへ来てください。
このプログラムは、あなたの心が赤ちゃんと出会いなおすための、静かな時間と空間です。
どんな形でも、大切ないのちと、あなたの気持ちがやさしく結び直されますように。

プログラムの内容と流れ
ー 赤ちゃんと、もう一度あたたかく出会うために ー
「お帰りなさい、赤ちゃん」は、
旅立った赤ちゃんの存在をもう一度迎え、
あなたのこころと深くつながる時間です。
涙も、静けさも、微笑みも、すべてが尊いプロセス。
このプログラムでは、そのどれもが大切にされるよう、やわらかな流れをご用意しています。