理由なき号泣、そして10年越しの「謎解き」が繋いだ壮大な魂の物語

日常の何気ない瞬間に、理由もわからず涙があふれ出し、
声を上げて号泣する——そんな経験は、誰にもそう何度もあるものではありません。
私も過去に一度だけ、まさにその“訳もわからない涙”を流した出来事があり、
その意味がずっと心の中で疑問符のまま消えずにいました。
しかし先日、その謎が一瞬で解けるような気づきと再会を経験し、
まるでパズルの最後の一片がカチッとはまったかのように腑に落ちる瞬間が訪れました。
今日はそのお話を、時間を遡りながらお伝えしたいと思います。
助産師としての出会い
私は助産師として、これまでに数百人もの赤ちゃんの誕生に立ち会ってきました。
一人ひとりのお産にいつも感動と神秘を感じますが、人間の記憶には限りがあり、
全てのストーリーを鮮明に覚えているわけではありません。
だけど、特に印象的だったお母さんと赤ちゃんの姿は、
いくつかのシーンとして今も心に残っています。
その一つが、10年ほど前のある日の出産でした。
初めての出産を、トラブルなく穏やかに迎えた若いご夫婦。

素直で感謝を忘れないお二人の人柄に、
「いいご夫婦の素晴らしいお産に立ち会えた」という喜びを強く感じました。
生まれた男の子は健康そのもの。
お二人が我が子を慈しむ笑顔は、本当に愛おしく、私の胸にも深く刻まれました
予期せぬ再会と号泣の理由
それから日々の忙しさに追われていたある日、
そのお母さんがクリニックにひとりで来訪されました。
赤ちゃんを連れて相談に来ることがほとんどですが、その日はご自身だけ。
お話をうかがうと、「生後1か月ころから入院していた心臓病の息子が、先日亡くなりました。お世話になったので、そのことを伝えに来ました」とのこと。
悲しいはずなのに、お母さんの表情は不思議と穏やか。
静かにアルバムを開き、闘病生活の写真を見せてくださいました。

病室でベッドに座って笑う姿、すやすや眠る姿、抱っこされる姿……そのどれもが、
愛と頑張りに満ちていました。
そして、一枚のスナップ写真が目に飛び込んできた瞬間、
胸の奥から激しい感情がこみ上げ、私は嗚咽するほど号泣してしまったのです。
離乳食の前で笑う赤ちゃんの、その澄んだ目の表情を見た途端、涙が止まらなくなりました。

「なぜ私が? なぜこんなにも?」——その瞬間の涙は、
同情や共感の域を超えた、魂の震えのようなものでした。
それ以来、この体験は後にも先にも一度きり。
心は泣いても不思議と穏やかで、すっきりした感覚だけが残りました。
長年の謎が解けた瞬間
この“なぜの涙”の意味をずっと探し続け、ヒプノセラピーで過去生を探っても
答えは得られませんでした。
ところが、それから10年以上経った最近、偶然の機会で「
死産で亡くなった赤ちゃんのメッセージ」をリーディングする機会がありました。
そのとき、ふと心を向けた瞬間に、
あの心臓病で亡くなった赤ちゃんの声が聞こえてきたのです。
その子は、過去生で私が失った心臓病の子どもでした。
どんな説明よりも、魂同士の深い繋がりを感じる――それが、長年の疑問に対する答えでした。再び同じ形で出会い、その笑顔を見せてくれたから、私は嬉しくて涙が止まらなかったのです。
愛とハートチャクラへの気づき
その後、この子だけでなく、私の今世の娘にも繋がる大きなメッセージを受け取りました。
娘は先天性心臓病を抱えて生まれ、幼少期は入院生活を送っていましたが、
手術が成功し、今は成人しています。
彼女は優しく成長し、自身の経験を活かして医療職に就いています。
占星術師に「とてもやさしい子」と言われただけで、思わず涙があふれました。
それは、魂が感謝と愛の波動で繋がっている証しのように感じられたからです。

心臓は、最初に鼓動を打ち始め、最後の瞬間まで休むことなく命を循環させる臓器。
ハートチャクラと結びつき、愛や癒し、共感の象徴でもあります。
過去生で出会った子も、今の娘も、私に「ハートを開き、人と愛の波動で繋がることの大切さ」を教えてくれたのです。
私の使命を胸に
娘の胸の傷は、彼女にとっては何でもないものですが、
私にはその傷が眩しい勲章のように見えます。
おそらく、私の使命は、“ハートに傷を抱えた人”に、
本来の輝きを思い出させるお手伝いをすること――そう感じています。
この魂の計画は、壮大で、尊く、完璧です。
紡がれるストーリーの一つひとつが、私に大切な気づきを与えてくれました。
これからもハートを開き、愛の波動で人と繋がり続けたいと思います。
この物語が、あなたの心にも何か響くものがあれば嬉しいです。
あなたにとって、何か「謎」と感じていることはありますか?。